└ 分子栄養学

🌿 胃の働きと消化力|分子栄養学で見る「吸収できる体」のはじまり

こんにちは、腸活・食べる美容アドバイザーのnoriです🌿

今回は「胃の働き」にフォーカスしてお話しします。
分子栄養学では、「食べたものをどれだけ吸収・活用できるか」が健康づくりの基本。
そして、そのスタート地点となるのが 胃の消化力 です。

🍽 胃は“タンパク質の分解工場”

胃の主な役割は、食べたタンパク質を分解してアミノ酸へ変えること。
これは、胃酸と酵素(ペプシン)がしっかり働くことで初めて実現します。

ですが、胃の状態が悪いと、どれだけ良い栄養を摂っても吸収できず「栄養の通り道」が詰まった状態に。
まずは、胃の健康をチェックすることが大切です。

🔍 胃の状態を悪くする要因

以下のような習慣や状態がある方は、胃の働きが弱まっている可能性があります。

  • 萎縮性胃炎がある
  • 胃酸抑制剤を常用している
  • ピロリ菌に感染している
  • 慢性的なストレス(交感神経優位)
  • エネルギー不足(低血糖や栄養欠乏)
  • ステロイド・抗炎症薬を使用
  • アルコールの摂取が多い

これらはいずれも、胃酸や消化酵素の分泌を妨げる原因になります。

🍋 胃酸をしっかり出すための工夫

食前に 酸味 を少し取り入れることで、胃酸の分泌をサポートできます。
おすすめは以下のような自然の酸味。

  • 梅干し
  • レモン
  • お酢
  • クエン酸

また、必要に応じて 消化酵素のサプリメント を取り入れるのも良いサポートになります。

🧬 胃粘膜の修復に役立つ栄養素

胃の粘膜は、私たちが思っている以上にデリケート。
修復のためには、次の栄養素を意識して摂りたいところです。

  • ビタミンA
  • 亜鉛
  • タンパク質

これらは胃粘膜の新陳代謝を促し、修復と保護をサポートします。

⚠️ 胃での消化不良が腸に与える影響

胃で十分に分解されなかった 未消化のタンパク質(高分子) は、腸壁を刺激して炎症を起こすことがあります。
これがいわゆる リーキーガット(腸漏れ) です。

その結果、蕁麻疹・かゆみ・アレルギー反応などの原因につながることも。
「腸の炎症」の根本に、実は「胃の消化力不足」が隠れていることはよくあります。

🩸 胃酸不足と鉄不足の関係

胃酸がしっかり出ていない人は、鉄をうまく吸収できない傾向があります。
その理由は、鉄の吸収には胃液中のビタミンCと、適切な胃酸のpH(酸性度) が欠かせないためです。

食べ物から入ってくる鉄は、もともと「三価鉄(Fe³⁺)」という形で存在しています。
このままでは体に吸収されにくく、ビタミンCの働きによって「二価鉄(Fe²⁺)」に変換されることで、はじめて体に取り込めるようになります。

ところが、胃酸が不足しているとこの変換反応がスムーズに進まず、鉄が吸収されにくくなってしまいます。

「鉄サプリを続けているのに、貧血が改善しない…」
そんな場合は、まず 胃の状態 に目を向けてみることが大切です。
鉄を“吸収できる体”をつくるためには、胃酸の働きを整えることが欠かせません。

🦠 ピロリ菌の影響もチェック

ピロリ菌は胃酸を中和してしまい、胃液が本来の働きをできない状態にしてしまいます。
分子栄養学的に見ても、これは 栄養吸収の妨げ になります。

「しっかり食べているのに、元気が出ない」
そんなときは、一度ピロリ菌の有無を確認してみるのもおすすめです。

意外と「調べたら感染していた」という方も多いものです。

🌿 胃とピロリ菌|分子栄養学で見る「消化力が上がらない理由」ピロリ菌は胃酸を中和し、胃粘膜を傷つけて消化力を低下させます。分子栄養学の視点から、胃酸分泌との関係・鉄吸収への影響・セルフチェックのヒントを解説。胃の健康を整える第一歩に。...

🌿 おわりに

胃の健康は、すべての栄養吸収の入り口です。
どんなに良いサプリや食事をしても、胃での分解がうまくいかなければ吸収されない

胃をいたわり、リラックスして食べる時間を大切にしていきましょう。

心とカラダを整えるヒントを込めて
noriより🌿

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