9月27日の診察後、分子栄養学的な視点で血液検査を読み解いたことを
前回の記事で書きました。
その結果から見えてきたのは、
タンパク質代謝の低下、消化力の低下、免疫バランスの乱れ、
貧血傾向とエネルギー不足、そして潜在性甲状腺機能低下――。
どれも「体がもう限界だよ」とサインを出していたのだと感じました。
改めて、自分の体が思っていた以上に疲弊していたことに気づかされました。
🔸いま取り組むべきは、根本からの立て直し
関節リウマチの治療そのものよりも、
まずは「体を立て直すこと」が最優先。
細胞ひとつひとつが元気にならなければ、
薬や治療の効果も本当の意味では発揮されません。
そのために、私はあらためて 栄養療法・サプリメント・睡眠など
生活全体の見直し に取り組み始めました。
🍚 食事の見直し:まず “しっかり食べる” ことから
もともと食事量が少なかった私。
分析を受けてまず決めたのは、「ご飯をしっかり食べる」こと。
特にタンパク質は、体の修復に欠かせない材料。
そして実は「消化酵素を作るための材料」にもなるんです。
1食あたりお米150gを目安に、量を意識して増やしました。
ご飯(糖質)が少なすぎると、血糖値が下がりやすく、
夜間低血糖のような状態を引き起こしてしまうことがあります。
私の場合はまさにそれが起きやすい体質。
血糖値が安定しないと自律神経も乱れやすく、
「夜中に目が覚める」「熟睡できない」といったことにもつながります。
そこで、夜も安心して眠れるように、
“しっかり食べる”ことを怖がらずに意識する ようにしました。
🧬 消化力のサポート:無理せず「助けてもらう」
ただ、食べる量を増やしても、
消化力が追いつかなければ胃腸に負担がかかります。
私の体はいま、消化機能が弱っている段階。
そこで頼りにしているのが 消化酵素のサプリメント。
さらに、代謝やエネルギーに関わる
ビタミンB群・C・E・D、亜鉛、マグネシウム、オメガ3脂肪酸
をバランスよく取り入れています。
以前も飲んでいたものの、気まぐれになっていた時期があり、
今回はしっかりスケジュールを決めて継続するようにしました。
サプリメントの効果は3ヶ月後くらいから出てくると言われますが、
すでに体感として 手足の冷えが軽くなってきた のを感じています。
| サプリメント・栄養素 | 目的・期待できる作用 |
|---|---|
| タンパク質(食事・プロテイン) | 体の材料を補給し、代謝と免疫をサポート |
| ビタミンB群 | 代謝促進・エネルギー産生に必須 |
| ビタミンC | 抗酸化作用・コラーゲン合成・鉄吸収促進 |
| ビタミンD | 免疫調整・骨代謝サポート |
| ビタミンE | 抗酸化・細胞膜の保護 |
| 亜鉛 | 免疫・修復・酵素反応の活性化 |
| マグネシウム | 代謝サポート・血糖安定・筋肉リラックス |
| オメガ3(EPA・DHA) | 抗炎症・関節サポート・血流改善 |
🌿 消化力を見つめ直す
では、なぜ消化力が低下していたのか?
この問いを立てて、少しずつ掘り下げています。
分子栄養学的な視点では、
胃の健康(胃酸分泌やピロリ菌の有無)が大きく関係します。
そこで、タイミングよく人間ドックがあったので、
初めてピロリ菌検査を受けてみました。結果はこれから。
また、SIBO(小腸内細菌増殖症)の可能性や、
胆汁・膵液の分泌サポートにも意識を向けています。
毎日の食事と小さな習慣を通して、
“消化できる体”を取り戻す ことを目指しています。
| 器官 | 主な役割 | 分子栄養学的ポイント | 実践内容(noriの記録) |
|---|---|---|---|
| 胃 | タンパク質の分解、胃酸分泌 | 胃酸不足は消化酵素・鉄・B12吸収低下の原因に。ピロリ菌の有無も確認を。 |
|
| 膵臓 | 炭水化物・脂質・タンパク質の分解酵素を分泌 | アミラーゼ低下=膵疲労・亜鉛不足のサイン。 |
|
| 胆汁(肝臓・胆のう) | 脂質の乳化・吸収、腸管の洗浄・デトックス | 胆汁分泌低下で脂溶性ビタミン(A・D・E・K)吸収が低下。 |
|
| 小腸 | 栄養吸収・免疫の約70%を担う | SIBO・リーキーガットが炎症悪化に関与。腸粘膜の保護が重要。 |
|
✨おわりに
少しずつ、でも確実に。
体の変化は、焦らずに見守っていこうと思います。
分子栄養学を通して「食べることの大切さ」を
あらためて体感しているこの期間。
今後も変化を記録していきます。
次回は、ピロリ菌検査の結果や、
その後の経過についてを綴りますね。
📘このシリーズは「関節リウマチケア」カテゴリーにまとめています。
他の記事もあわせてご覧ください🌿
心とカラダを整えるヒントを込めて
noriより🌿
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