母親が「エネルギーバンパイア」だと気づくまで
「エネルギーバンパイア」や「エナジーバンパイア」という言葉をご存じですか?
これは、意識的・無意識的に周囲の人からエネルギーを奪ってしまう人を指します。
笑顔の裏で相手の心を疲れさせ、気力を削いでしまう存在です。
家庭の中にも、そうしたエネルギーバンパイアは存在します。中でも、母親がそうだった場合、影響はとても深刻です。
私の母は、典型的なエネルギーバンパイア型の毒親でした。幼い頃から、母の機嫌は家の空気を支配し、笑っているときは安心できるのに、不機嫌になると心が不安でいっぱいになりました。
まるで自分の人生の軸が、母親の感情にくくりつけられているようでした。
共依存のサイクルから抜け出せない日々
エネルギーバンパイアな母親との関係は、多くの場合「共依存」になりやすいです。
共依存の特徴は、相手が不機嫌だと自分も不安になり、相手が喜べば自分も安心するという、感情の軸が完全に相手に依存してしまう状態。
私も長い間そのサイクルから抜け出せずにいました。
「母にも事情があったんだから…」と自分に言い聞かせ、寂しかった気持ちや怒りを押し殺していました。
でも、それでは本当の意味で心は癒えません。押し殺した感情は、自分の中で静かに蓄積し、いつの間にか自分自身を蝕んでいきます。

「母を嫌いになっていい」という許可
大きな転機は、「母を嫌いになってもいい」と自分に許可を出せたときです。
毒親といえども、母を責めることを無意識に避けていた私。
「母は仕方がなかった」と繰り返し、自分の寂しさや悲しみには蓋をしてきました。
しかし、涙を流しながら「私、寂しかったんだ」と認めた瞬間、重たい鎖が少しずつ外れていきました。
母を許せない自分を、まず自分が受け入れる――そのプロセスこそ、共依存の呪縛を解く第一歩でした。
エネルギーバンパイアの正体と「聖なる予言」
この過程で出会ったのが『聖なる予言』という本です。
この本は、人間関係の中で交わされる「エネルギー」のやり取りや、それに伴う支配・依存の構造をわかりやすく説明しています。
エネルギーバンパイアな母親も、無意識のうちに自分のエネルギー不足を補うために子どもから奪ってしまっていたのかもしれない――そう思うと、少し俯瞰して母を見られるようになりました。

母を「反面教師」として感謝できるようになるまで
30代までは母を遠ざけることが自分を守る手段でしたが、40代になると「母を避けても自分の波動が同じなら、同じタイプの人を引き寄せるかも」と思うようになりました。
そこで、母との関係を正面から見つめ、向き合うことを決意。
たくさん泣き、学び、自分を取り戻す努力を続けました。
50代の今、ようやく母を完全に許せるようになりました。
母の至らなさは人間の弱さであり、それは私の中にもある――そう気づけたとき、母を反面教師として感謝できるようになったのです。
母親との関係に悩んでいる方へ
もしあなたが今、エネルギーバンパイアな母親や毒親との関係に苦しんでいるなら、声を大にして伝えたいことがあります。
必ず乗り越えられます。
この記事をここまで読んでくださった時点で、あなたはすでに「問題は母親だけではなく、自分の中にもある」と気づいているはずです。
愛を知っているからこそ、誰かを悪者にしたまま生きたくないと思えるのです。
どうか、自分を助ける選択をしてあげてください。
自分で選んだ生き方を、今この瞬間から始められます。
自分を大切にして、一歩ずつ前に進んでくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたが本当の自分で美しく輝けることを心から願っています。
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