生きづらさを感じている方の多くは、背景に“インナーチャイルド”の傷つきを抱えていることが少なくありません。
インナーチャイルドとは、幼少期の経験から「ありのままの存在でいてはいけない」と感じてしまった結果、心に刻まれた“傷”のことを指します。
その影響は、大人になっても私たちの生き方や人間関係に影を落とすことがあります。
今回はその中でも 「感情を抑圧するクセ」 に焦点を当ててお話ししていきます。
生きづらさを感じる瞬間とは?
- 「自分がよく分からない」
- 「人から誤解されやすい」
- 「人とのコミュニケーションが苦手」
- 「衝突が多い、もしくは逆に人との関係を避けてしまう」
- 「社会や集団が怖い」
こうした“生きづらさ”の裏側には、幼少期に感情を抑圧してしまった経験が隠れていることがあります。
心理学では、感情を抑圧すると 他人への“投影” を起こしやすくなるとも言われています。
感情とは? 〜私たちが生きている目的〜
まず前提として大切なのは、私たちは感情を味わうために生きているということです。
この世界でさまざまな体験をし、
その中で生まれる感情――喜び・悲しみ・怒り・驚き・嫌悪・恐怖――を通じて学び、魂を成長させています。
どんな感情も上下や善悪はなく、すべて平等です。
喜びが悲しみより“上”ということはありません。
私たちはついネガティブ感情を避けようとしますが、感じることそのものが癒しの入り口なのです。
感情を抑圧するクセがつく背景
では、なぜ感情を抑圧してしまうのでしょうか?
その多くは 幼少期の体験 にあります。
- 夫婦ゲンカを避けるために、お母さんが感情を押さえ込んでいた
- 同居していた祖父母に対して、お母さんが言いたいことを言わず我慢していた
→「言いたいことは我慢するもの」と学んでしまう - 親にSOSを出したのに、受け止めてもらえなかった
→「悲しいと感じるのはやめよう」と心を閉じてしまう
「感情を出したら嫌われるかも」
「見捨てられるかもしれない」
そんな恐れから、感情を飲み込むクセを身につけてしまったのです。
そしてこのパターンは、親から子へ世代を超えて繰り返されていることも少なくありません。
幼少期に感情を出せていたら?
一方で、子どもの頃に「お母さんなんか大嫌い!」と素直に感情を出せて、受け止めてもらえていた人はどうでしょうか?
どんな感情も安全に表現できた経験があると、大人になってからも感情に振り回されることは少なく、他人に投影を起こさずに、自然体で生きていきやすいのです。
投影とは? 〜私の体験シェア〜
感情を抑圧していると、大人になってから 「投影」 という形で生きづらさが現れます。
例えば私は、ある講座で出会った女性に強い苦手意識を持ったことがありました。
彼女は素直にどんどん質問をして、講師に甘えることも躊躇なくできるタイプ。
私は心の中でイライラが止まらなくなりました。
「そんなレベルの質問もするの?」と。
でも内観してみると、そこには私自身の投影がありました。
本当は私も素直に質問したい、甘えたい。
でも過去に「質問すると迷惑がられる」という体験をしてきたため、それを抑え込んでいたのです。
つまり、彼女は 「私が本当はやりたかったこと」 を体現していただけでした。
この気づきから「質問してもいい」「もっと甘えてもいい」と自分に許可を出すと、驚くほど心が楽になり、その女性へのイライラも消えました。
投影は「癒しのサイン」
苦手な人や嫌いな人に出会ったとき、それは単なるストレスではなく、自分の癒しのサインかもしれません。
「なぜこの人にこんなに反応するんだろう?」
その奥には、幼少期に抑圧した感情が眠っていることが多いのです。
丁寧に内観し、その感情に寄り添ってあげると、少しずつ癒しが訪れます。
おわりに
今回お話しした内容は、あくまで私自身がインナーチャイルドを癒してきた過程をまとめたものです。
私は専門家ではありませんので、どうぞ「ひとつの体験談」として参考にしていただければ幸いです。
焦らず、丁寧に。
出てきた感情に今の自分が寄り添ってあげることが、癒しへの大切な一歩となります。

🌿 備忘録として
この記事は、私自身が感情を抑圧してしまった経験と、そこから気づきを得た過程を残すものです。
どなたかが同じように「生きづらさ」に向き合うとき、少しでもヒントになれば嬉しいです。
本当の自分で生きる人は美しい…♡
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